【Apex Legends】「詰め」と「キル」の話

 

 

最近エペを始めたフレンドが「詰めるタイミングがわからない」と言っていたので、私なりの「詰め」の考え方を書いていきます。

 

APEXにおける「詰め」とは

「詰める」とは主に中距離から近距離戦に持ち込む際に使われる言葉です。

 

このゲームは大抵中距離戦から始まって近距離戦で決着がつくのですが、その理由はAPEXの各武器の特性にあります。

 

apexの武器はカテゴリーごとに分かれており、それぞれ

 

・ARやLMGは中距離射撃を得意とし安定力に優れるが、タイマン性能でSMGやSGに劣る

SMGやSGは瞬間火力が高くキル性能が高いが、射程が短く継戦能力に劣り、二人以上の相手をするのが苦手

・SRやマークスマンは火力が高く1発当てただけで敵一人の足を止めるほどの制圧力はあるものの、連射が遅く敵に逃げる隙を与えるため、キルは取りにくい

 

という特徴があります。

 

中距離のままだと決着がつきにくいのは、中距離武器の火力に対してプレイヤーの体力が多いため。回復も手軽なので、中距離で撃ち合っただけではなかなかダウンまで削り切ることが出来ず、ノックしても起こされてしまいます。

 

フラトラやカービンを使っているとき、敵をローで逃がした経験はありませんか?

あれはプレイヤーのせいではなく、このゲームがわざとARではギリギリ倒し切れないぐらいの調整になっているため、ああいった事象が起こるようになっています。

 

では初めから近距離戦を行えばいいかというとそういうわけでもなく、

3v3のゲームですので、いきなり近づいたら3人から撃たれて即死してしまいます。

 

そのため、まず中距離から撃ち合って敵の陣形を崩し、隙が出来たらSMGやショットガンの距離まで詰めて、多すぎる体力を高火力武器で一気に削り切る、という戦法をとる必要があります。これがAPEXにおける基本的な戦い方です。

 

隙というのは、具体的に言うと敵三人からの集中砲火を受けないタイミングであり、それすなわち「詰めるタイミング」であると言えます。

 

冒頭の動画では、ウィングマンで人数有利を作ったので、スキャンを当てて敵の位置を確認してから、近距離で強いR99をあらかじめ構えて詰めています。こちらは人数も位置も体力も情報戦でも有利なので、このまま立て直される前に押し切りたいと思って詰めました。

そしてその思惑通り、白アーマーのライフラは2人がかりの詰めに対応できずダウンし、起きたばかりのパスもこの状態では為す術なく全滅、という結果になったわけです。

 

このようにこちらが先に詰める隙を作れれば、敵の状況としては

・近距離戦用の武器をまだ構えていない

・近距離戦をするためのポジションを取れていない

・敵の位置を把握出来ず、エイムが定まっていない

・回復する時間が無くローのまま立ち回らずを得ない

等、不利な要素が重なっており、リスクの高い近距離戦を行ってもこちらの勝率を高くすることが出来るという訳です。

 

そんなわけで基本的には先に詰めたほうが強いのですが、ここでapexというゲームの特性が光ります。

 

apexには二つ、詰められた時に逆転できる要素が存在します。

一つ目はレジェンドの持つ各固有スキル。

二つ目は、味方の存在です。

 

レジェンドのスキルというのは、レイスなどわかりやすいですね。相手に詰められても虚空で逃げることができます。

ジブならドームを吐けば詰めてきた相手に逆にこちらが先手でドームファイトを仕掛けるという戦法を取ることができ、スキャン系レジェンドであれば自分の状況をスキャンで味方に伝えて、情報戦において有利になることができます。こういった能力を活かして、戦況を一方的にすることなく、何度もひっくり返しあいながら戦うのがapexの面白さです。

 

そしてこのゲームは3v3のゲーム。たとえ自分がダメージトレードで負けて詰められる隙を作っても、味方がきちんと詰めてくる敵を見ていてくれれば、相手の動きを抑制することが出来ます。

 

こうした攻防を繰り返して、相手三人の体力を削り切れば1部隊撃破となります。

 
ここまでのまとめ

・APEXにおいての「詰め」とは、自軍が有利な状態で近距離戦に持ち込むことを指す

・「詰め」を行う理由は、SMGやSGなどのキルを取りやすい武器で最大火力を出すため

・「詰めるタイミング」とは、「相手三人から集中砲火を受けないタイミング」のこと

・詰めを行う際は、敵のカバーやスキルによる逆転に注意すること

 

 

 

そもそもなぜ詰めてキルを取るのか?

ではここから、詰めの最大の理由である「キル」の意味についてお話していきます。

 

基本的に、詰めるというのは大変リスクの高い行為です。

相手のいるところまで走っていく途中には遮蔽物はない事の方が多く、先ほどお話した通りこのゲームにはいくらでも体力不利から逆転する方法がありますので、詰めたら必勝というわけではありません。それでも詰めるのは何故か?理由は二つあります。

 

その理由とは、

・それだけキルという行為が強いから

・キルしないと部隊全滅させられないから

です。

当たり前なことですが、この当たり前が出来ないから全滅してしまうんですよね。

一つずつお話していきます。

 

・それだけキルという行為が強いから

繰り返しになりますが、このゲームは3v3で戦います。

最近チーデスが追加されて感じた方も多いかと思いますが、6v6であれば一人ぐらい欠けていてもそこまで不利になりませんよね。5v6でも余裕で勝ってしまった経験を持つ人は少なくないはずです。

でも3v3は違います。1人欠けただけで、大幅にこちらの戦力がダウンします。

チーデスで言うと4v6なのと同じ。どんなにこちらのエイムのほうが良くても、数の暴力で攻め込まれては対処が追い付きませんよね。

 

つまり、ちくちくと遠距離で撃ち合いながらじわじわ追い詰めるよりも、早々にキルを取ってしまったほうが話が早い、というわけです。

このゲームはバトロワなので、長時間銃声を出していると漁夫が来て戦況が混乱し3v3どころではなくなるため、目の前の部隊をなるべく早く片付けるのが一番安全になります。そのため、隙が出来たらさっさと詰めてSMGやSGなどのタイマン性能の高い武器でキルを取り、早々に部隊壊滅まで追い込むのが簡単で強い戦法として浸透しているのです。

 

・キルしないと部隊全滅させられないから

これ、本当に当たり前の事なんですけど、ダメージを与えないとキルできないし、キルしないと部隊全滅させられないんですよね。

部隊全滅させないとどうなるか、というお話ですが、このゲームはバトロワなので、銃声を聞きつけると周囲の部隊が全集合して戦況が大混乱し、そうなると逃げのびるだけで精いっぱいになります。

また、部隊を全滅させないと部隊数が減らない為、「どこに行っても敵がいる」という状態になり、移動中に死ぬ可能性が高くなります。

そしてこのゲームの物資は、初動以外は基本的に敵の箱から回収します。敵を倒して、持っていなかったアタッチメントや強い武器を奪い取り、使い切った弾や回復を回収して次の戦闘に備えます。

 

つまり、撃つだけ撃って部隊全滅させられなかった場合、弾や回復は使ってしまった状態のまま、銃声を出したせいで周りは他の部隊だらけで行く場所が無い、と、どんどん不利になっていくのです。

 

というわけで、プレイスタイルにもよりますが、基本的にAPEXでは漁夫が来る前に敵部隊を全滅させて物資を回収し、挟まれる前に移動してしまう、というのが最も優勝しやすいムーブだと私は思います。

 

以上が、部隊を全滅させられないことがいかに自軍を不利に導くか、というお話でしたが、その部隊全滅を達成するために重要な要素が「キル」なのです。

 

敵をキルできないことには部隊全滅させられません。そのため我々apexプレイヤーは、もっとキルできるプレイヤーになれるよう日々切磋琢磨しているというわけですね。

 

ここまでのまとめ

・優勝するためには部隊を全滅させることが有効

・部隊全滅させるためにはキルすることが有効

・キルするためには詰めることが有効

 

総括

いかがでしたか?

私なりのAPEXの考え方をつらつらと書いてみました。

 

冒頭の「詰めるタイミングがわからない」という質問の回答にはまったくなっていないなというのが私の感想ですが、そもそもなぜ詰めるのかというのが理解できていないとタイミングだけ学んでも意味がないと思ったのでこういう記事になりました。

 

要は、「勝つために一番簡単で強い戦法をやり続けると結果的に詰めることになる」というのをめっちゃ長く書きましたね。

 

詰めなくても勝てるならそれでいいわけですし、詰めて死んだらそれを参考に次のマッチでの立ち回りを考えればよいと私は思います。

記事では3v3という点を何度も強調しましたが突き詰めれば個人技なので、自分が一番勝ちやすい、やっていて楽しい立ち回りを研究していくことが勝利に繋がっていくと私は思います。